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すっかりさぼっていた。
覚書
○ものの授与を表わす動詞
あげる(やる)、くれる その他:与える、渡す、授ける、授与する 等
○ものの収受を表わす動詞
もらう その他:受ける、受け取る 等
①「与える」
「与える」はものの授与を表わす。中立的な言葉として使用することができ、恩恵的な意味をとらない。個人的であるというニュアンスであれば、「あげる、くれる」がより自然。また、権限を持っていたり公的な立場であるという意味を含む。
例:相手に損害を あげた(×) 与えた(○)
無情名詞が主語になり、抽象的な影響を与えることを表わすことができる。
例:この映画は子供に悪い影響を与えるかもしれません。
②あげる/やる・くれる・もらう
・あげる/やる ~てあげる/~てやる
自分のところから離れる。動作の行い手が主語になる。
(私は)彼に本をあげました。
(私は)本を彼にあげました。
先生は生徒に参考書をあげました。
子供が父親に料理を作ってあげました。
・くれる ~てくれる
自分のところに来る。動作の行い手が主語に来る。
彼は(私に)本をくれました(○)
(私は)彼に本をくれました。(×)
・もらう ~てもらう
動作の受け手が主語になる。
(私は)彼に本をもらいました。
彼は私に本をもらいました。 ”私の”本→彼への移動
彼は先生に勉強を教えてもらいました。
参考
庵功雄、中西久実子、高梨信乃、山田敏弘、白川博之「中上級を教える人のための日本語文法ハンドブック」スリーエーネットワーク、2001