沖縄を旅行してきた。もうこれ結構過去のことになってきているな。

・乗り物
空港近くからレンタカーで移動したので、普段羽を伸ばす旅行に比べれば格段に足腰が楽で時間を考えなくていいのが快適だった。
到着してさっそく沖縄だなあと感じたのは車のナンバープレートが米軍関係車両を表す「Y」、レンタカーを表す「れ、わ」だらけで、まれに「A」ともすれ違った。「E」もあるらしい。こちらはすれ違わなかった。

そういえば鉄道見なかった。調べてみたら走っていないらしい。全く電車がないというのは不思議だな。モノレールはあるのだが、モノレールのほうが宙に路線を渡しているので台風等天候に弱いような気もするが。

 

・食べ物
あれやこれやせっかくだからと本土では食べられないものばかり食べていたな。
コンビニも飲み物を購入するためちょくちょく立ち寄ったが、セブンイレブンは1件もなくて、ファミマゾーンとローソンゾーンが交互に入れ替わる様子だった。ファミマの卵焼きとランチョンミートがサンドしてあるチキナーおにぎりや、通常のものの2倍ほどの長さのある細海苔巻、やたらサイズの大きいパンなどを買って食べた。ローソンも立ち寄ったが、最初入ったコンビニのそれらしいおにぎりは珍しがって購入できたものの、大きい通りを外れた店舗はどもこれといったものがなく、肩透かしを食らった気持ちだ。
全国一律で展開される中で、気軽に差異を楽しめるというのがコンビニの良いところだな。赤い白字の看板で、ココストアというコンビニも見かけたが寄らなかった。珍しいものがあったかもしれない、もったいないことをした。

昼食や夕食に、沖縄そばやソーミンチャンプルー、ハンバーガー等々を食べた。一番おいしかったのは海沿いの食堂の一つ60円のもずくの天ぷらと魚のフライだった。もずく天は、アクセントにニラや人参が入っていてそれがしっかり味つけられてカラリ揚がっている。国際通りの飲み屋でももずくの天ぷらを頼んだが何か違う。もう一度あの土地に行くことがあれば必ずあの食堂を訪ねたい。

台湾で食べておいしかったレンブをもう一度食べたかったが美ら海近辺にあるフルーツランドでしか手に入らないようで、こちらは諦めた。こちらも、いつかまた南に行くことがあれば探そう。

 

・景色
やはり南国を感じさせる植物で覆われていた。ずっと晴れ晴れとしていたのもあって緑が濃くあったように思う。紫のノアサガオが道々の壁を一面占拠しているのをどこ行っても見かけた。

たくさん写真を撮った。何かに使えたらいいな。

 

・ダイビング

体験ダイビングに予約なしで参加した。連休だったが意外と当日になんとかなるものだ。

人の縁とは不思議なもので、小学校の後輩がインストラクターになっていた。最初名前を呼ばれたもののそれがその人と分からず、名字を聞いて連想される名前に辿り着いた。髪も肌も日に焼けて、なにより表情の作り方が記憶にあるその人とずいぶん変わっていて帰宅した今でもあまり結びついていない。遠く海を隔てた土地に以前近い距離にいた人と再会するというのはそんなにない経験じゃあないか。班が分かれていたので海の中のその人は知らない。

地上では重いはずのボンベをつけ潜った。体が水の抵抗で自由に動けないのに重さは感じない。海の中で自由に呼吸ができることの楽しさと、なによりこの呼吸を繋ぐ線が切れてしまうかもしれないという心もとなさが混ざって興奮する。空気を取り込む音、ドキュメント映像なんぞでよく聞くが全身で体験できたのが嬉しい。口呼吸をするので口が渇く。事前の講習で、耳抜きの仕方の候補に唾を飲み込む方法を教えてもらったが飲み込む唾がなかった。水中にいて口の中に水を感じない、変な感じです。

水中の景色そのものよりも水中にいる人間ということを強く意識した。終わって陸に降り立った時、重力の凄まじさをひしひしと感じる。階段で息が上がる。海って宇宙だな。

ライセンスを取得するのもいいかもしれない。

 


道中で、そこかしこに笑いの種があったのだが、突発的な笑いというのは言語化しづらい。その場を共有していた人と振り返ってあれは面白かったねと語る言葉はあっても、他の人に同じ感情を表すのに適切な言葉がなくて、そういうものが思い出となる。記憶を取りこぼすことも多く、その時の面白かった空気は思い出せるものの具体的に何をやっていたのがさっぱり忘れてしまうこともある。不思議とそういうのはお互い同じように忘れてしまうものでなんだったかなと消化不良な気持ちだけが残る。