読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

 

遅刻しそうなしなさそうな微妙な時間に目が覚めて、もう0限はこのまま欠席しようかと思っているのに着替えの手は止まらない。確か月曜日は3限に外で体育があった、体操着も忘れてしまえば見学できるので、覚えていないことにしようか。目の前の箪笥には緑色のハーパンが見えているけれど。つらつら考える。

目覚めの直前がそんな夢であったから、自分の年齢や時間やこれから行かなければならない場所や、いろいろなものに混乱した。


比較的近所にあるショッピングセンターの、子供のおもちゃや文具を販売しているコーナーにアンパンマンのポップコーンメーカーがあった。今もあるのかな。唐突にあの声で「出来立てのポップコーンはいかが?」に類する言葉を発してくるものだから近場を通りがかって油断していると驚く。あの機械にはハンドルがついていて、トウモロコシを加熱している最中に、やけに軽快なアンパンマンの声を聞きながらぐるぐる回してポップコーンを作るのだけど、あれって当時も思ったが回さなくてもポップコーンはちゃんとできるのかもしれない。2、3回しか買った記憶はないが、アンパンマンの声に励まされて手ごたえないながらも毎度律儀に回していたな。不発に終わるトウモロコシの粒が一定数容器の下にたまるものだから、ハンドルを回さなければもっとあの固い粒が残るかもしれない、そう思うと回さないではいられなかった。
真偽のほどは調べていない。おそらくなにもせずとも出来上がるのだろう。釈然としない気持ちになる。