兄と連れだって兄弟で旅に出る。豪奢なホテルに荷物をたくさん持ち込んで、ひととおり遊びまわる。緑色のりんごを持つ兄はこれをみんなに見つかってはいけないと言い含め、一方で大麻を勧めてくる。神経質で、いつも周囲に気を張っていて、弟を指導してくれるやさしい兄だ。これを断り散歩に出ていたら一人の警察官に会い、薬も何も持っていない弟はにこやかに立ち話をする。

きっかけは分からない、金が尽きたのかもしれない。立ち去らなければならなくなり、部屋に散らばる膨大な荷物を整理し、そのほとんどが旅行のパンフレットや関連雑誌であったのを、ゴミ箱に放り投げていく。古めかしい車でほとんど何も持たず、舗装の悪い道を上っていく。また大麻を勧められた。兄の目は濁っていた。受け取り、吸い込もうとしたところで道の先で二人の警察官が所持品検査をしているのが見えた。今止まっている車の次はこちらの番だ。車内までは見ないだろうと車から降りたものの、何かに気付いた様子の警察官が車内を捜索しだす、のを兄が止めようとしていた。シートの下にりんごがあって、それを隠そうと兄がこちらに差し出してくる。受け取り、服に潜り込ませるが、布の間から覗いているのを見とがめられる。もう誤魔化せず揉み合ってのち発砲される。その時に警察官の顔が以前会ったことのある人だと気づいた。いつのまにか空間は水に満ちていて、流されるままもうすぐ死ぬのだとわかる。りんごは道から滑り落ち、崖下の泉に落ちた。なんでかその泉にはダーツのように点数がついていて、落ちたところは3点だった。