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自宅前の空き地、昔井戸があったところは草が生い茂っている。誰かが箱を開けて2匹の猫(犬だったかもしれない)を差し出す。敷き詰められた綿の上の猫は、ジンジャークッキーのような、出来そこないのフェルトのぬいぐるみのような、茶色く平べったい様相で、目も口も鼻も何もない。1匹はかろうじて手足のぶんの長さがあるものの、もう1匹はもっとひしゃげている。もはや生きているのかそもそも生物なのかもわからないが、誰かはこれを中国で買って保護してきたのだと言う。掌に乗せてみると、心臓の鼓動する感触が伝わってくる。確かに生きている。

それ以前と以降を忘れてしまった。