つつじの季節になりつつある。庭の赤いものから順々に色づいて、藤や、花大根も愛らしい。弁当に入れた花大根の色味や口に含んだ時の花粉の粉っぽさと青い匂いがいかにも4月らしい。

花の話題ばかり出している。日々色々なことはあるにはあるのだが、それを表に出していいのか判断に迷う。性別や社会的身分や問題や、何に対してか分からない予防線を何重にも置きたいのと、全てどこかに投げ出したい気持ちが拮抗していて、結果このようなありさまになっている。織り交ぜても構わないのだろうが。

 

竹の子を、掘ってきたものを庭の簡易かまどで灰汁抜きしてもらって、煮たり炒めたりしたものを少しずつ食べている。煮ものにしたものを天ぷらにして食べるのが一番好きなのだが揚げ物が面倒なのと、父の体調が戻るまではあの人は繊維質を取ってはいけないので後にする。先日近所の古墳を見てきたが、竹林を進んでいくのに踏みしめた地面に芽を出しつつある竹の子の気配を感じた。道を外れると伸びきったものさえあった。例年よりも多いという人も、少ないという人もいて、さて実際去年と比べてどうだったか。古墳講座はその土地のお祭りに絡めたもので、山に登る前に餅をふるまわれ、帰ってきてもまたふるまわれ、猪汁もあるというので1杯いただこうと声をかけるとこちらは100円だった。いいのだけれどなんだか釈然としない気持ちになる。青梗菜を買って帰る。

 

散髪をするのにいつも何も決めずに短くしたいという気持ちだけで予約を入れるのに、今回はしたい髪型があって、それを要望してみた。一晩寝ると結果がわかる。美容師さんに整えてもらったその日はなかった問題が、風呂に入って一晩枕と接してみると浮上するのはなんなのだ。

寝ます。